
ラグドールの禅です

飼い主の潤です
「ラグドールってどんな意味があるんだろう」
「名前の由来とか、なんでラグドールになったか気になる…」
「そもそもラグドールってどんな猫なの?」
このような悩みを解決します。
これを書いている僕はこんな感じ
- ラグドールを飼育している
- 大学では農学部で生物学を専攻していた
- 動物を学びはじめて6年目のちょっと詳しい人!
この記事では、ラグドールという名前の意味とその特徴について
- ラグドールの意味は「布製のぬいぐるみ」
- 猫好きにとってラグドールは魅力的すぎる【愛されるために生まれてきた】
- ラグドールと暮らすために抑えておきたい5つのポイント
- ラグドールがかかりやすい病気を知っておこう
の順番でお話します。
3分くらいで読めますし、ラグドールの全体像がわかりますのでぜひご一読を!
ラグドールの意味は「布製のぬいぐるみ」
ラグドールという名前は、英語で「布製のぬいぐるみ」を意味する「rag doll」からきています。
抱っこされたときに「手足をだらんとさせておとなしくしている様子」から、大きなぬいぐるみのような猫と親しまれるようになりました。

僕たちは「抱っこされると力が抜けてしまう猫」なんです
ラグドールの歴史は1960年のアメリカではじまった
ラグドールが誕生したのは1960年代のアメリカ(カリフォルニア州)。
けっこう新しい猫種なんですよね。
そして、ラグドールの元となっている猫種は「ペルシャ・バーマン・バーミーズ」。
これらの猫種が交配されてラグドールが誕生しました。
ちなみに、史上初のラグドールを育てたのはブリーダーであるベイカーさん。
ラグドールに魅力を感じたベイカーさんは「IRCA」という独自の血統登録団体を設立し、ラグドールの血統を独占しようとします。
これは現在でいうところのフランチャイズのようなものですね。
しかし、そんなベイカー氏のやり方に疑問を感じた一部のブリーダーが「ラグドールをもっと世間に広めたい!」と思い、それぞれが個人で繁殖をはじめます。
そして、IRCAよりも有力な血統登録団体である「TICA」に登録することに成功したんです。
それがきっかけとなり、ラグドールの存在は世界中に認知され、たくさんの人々に愛されることになりました。

いまでは、どの団体にも所属していないラグドールが増えてきました。
僕はまったく気にしませんが、認められた血統登録団体に登録されていない子は厳密にいうと「ラグドールではない」ということですね…。

僕はTICAに登録された正式なラグドールです
ラグドールの性格は甘えん坊でのんびり屋さん
ざっくりいうと、ラグドールの性格は「甘えん坊でマイペース」です。
それぞれみていきましょう。
ラグドールは人間が大好きで甘えたがり
ラグドールには人間のことが大好きな子が多いので、
- 飼い主にもよく懐きますし
- 飼い主以外にもすり寄っていきますし
- 性格も甘えん坊
なことが多いです。
どこに行くにもついてきて、ブルーのきれいな瞳でじっとみつめてきます。
僕はラグドールの禅くんと暮らしていますが、あまりの可愛さにめちゃめちゃ甘やかしちゃいますね…。
こればっかりは仕方ありませんな…。

潤くんに怒られることも多いんだけど…
ラグドールはおおらかでマイペース
ラグドールの性格は「とてもおおらか」だと思います。
のんびり屋さんで懐が深く、怒ることも珍しいです。
僕はかなりの頻度で禅くんを抱っこしたり、なでまわしたり、抱きしめたりしています。
やりすぎると怒られますが、数分後には僕の体に乗ってきたり、寄りかかってくるんです。
ようするに、小さな子供や高齢者にも寛容に接してくれる、優しい心の持ち主ということ。
初めて猫を飼う人でも親しみやすいですね。

たまには怒らせて
猫好きにとってラグドールは魅力的すぎる【愛されるために生まれてきた】
ここまで、ラグドールは
- 抱っこが好き
- 甘えん坊
- おおらかで懐が深い
という話をしました。
これだけでも魅力的なのですが、ラグドールの魅力はまだまだ止まりません。
ラグドールは大型猫種で中型犬くらいの大きさになる
ラグドールの魅力といえばその大きな体でしょう。
成猫の体長は50㎝ほどまで成長します。
平均体重はオスで6~9㎏、メスは4.5~7㎏で、中には10㎏まで成長する子もいるようです。
人間が1~2歳で10kgくらいになりますから、ラグドールがいかに大きな猫かがわかりますね。
また、ラグドールは成長がゆっくりで、成猫になるまで約4年かかります。
つまり、成長をゆっくり見守れて、4年ほど子猫のままいてくれるということ。
僕にとって、この2点はかなりうれしいポイントです。
ラグドールは大きな声で鳴かない
おとなしい性格のラグドールは鳴き声があまり大きくないうえに、鳴く回数も少なめです。
実際、ラグドールを飼っている人から「愛猫の鳴き声を聞いたことがない」と聞いたことがあります。
ちなみに僕が飼っている禅くんはわりと鳴きますが、声は小さめです。

・・・。
大きな声で鳴かないということは、集合住宅やご近所と密集している環境でも比較的飼いやすい猫といえるでしょう。
とはいえ、性格やしつけによってはよく鳴く子もいるので「絶対鳴かない」とは言い切れませんが。
ラグドールにとって運動はちょっぴり苦手
大きな体でがっしりとした体型のラグドール。
「猫だから運動神経はいいんだろう」と思うのですが、じつは運動があまり得意ではありません。
飛び跳ねたり全速力で走るといった激しい動きは少なく、運動よりも飼い主の膝や腕の中でのんびり過ごすことを好みます。
うちの禅くんは
- テーブルのうえにある物をバラバラ落とす
- 高いところに飛び乗ろうとして失敗する
- 高いところから降りれなくなる
など運動音痴ですよ。
猫らしくない、ちょっとどんくさいところがラグドールの魅力といえますね。

運動音痴…?
聞き捨てならないな…。
ラグドールの毛は長くてフワフワ、毛色も格好いい
ラグドールといえば、シルクのような美しい被毛が魅力的です。
思わず顔をうずめたくなるモフモフ感も、ラグドールが「ぬいぐるみ」といわれる理由の1つ。
ラグドールの見た目のバリエーションはかなり豊富で、カラーと模様の組み合わせで決まります。
人気のカラータイプは次の5つ。
- 「ブルーポイント」…1番人気のカラー。ベースカラーはホワイトで、耳や顔まわり、手足、尻尾などにブルーグレーのポイントカラーが入ります。
- 「シールポイント」…薄いクリーム色のベースカラーに、耳や顔、手足などに焦げ茶色のポイントが特徴です。
- 「レッドポイント」…全身は温かみのあるクリーム色で、顔や手足、尻尾にレッドブラウンやオレンジのポイントが入ります。
- 「ブルートーティー」…ブルーポイントのポイントカラーに、淡いレッド系のブラウンが混ざります。
- 「クリームリンクスポイント」…淡いクリーム色の全身に、顔周りや尻尾に薄いイエローブラウンの縞模様が入ります。
ちなみに、生まれたばかりのラグドールは真っ白で、成長につれて徐々に色がでてきます。
最終的にどのカラーになるのかは専門家でも予測が難しく、「ブルーポイントと言われて育てたらブルートーティーだった」なんてことも珍しくありません。
成長とともに毛色があらわれてくるのも、みていてすごく楽しいですよ。
「チビの時は真っ白だったのになぁ」とか思っちゃいます。
ラグドールと暮らすために抑えておきたい5つのポイント
ここまで読めば「ラグドールを飼いたい!」と思う人がちらほらいることでしょう。
そんな方のために、ラグドールを家族に迎える際に抑えておきたいポイントを5つ紹介します。
ラグドールはかならず室内で飼育する
まず、ラグドールは室内飼い向きの猫であることを覚えておきましょう。
ラグドールはおおらかな性格で争い事が苦手なので、外で野良猫と戦っても負けてしまう可能性が高いです。
「外に出る=死んでしまう」ということを意識しておきましょう。
また、ラグドールは外に出なくても家の中だけで満足できる猫です。
かならず室内で飼うことをおすすめします。

ケンカは苦手だ
ラグドール用のキャットタワーは広さ重視
運動不足解消のためにもキャットタワーは置いたほうがいいでしょう。
激しい運動はしないので、タワーの高さは2~3段あれば十分です。
重要なのは大きな体でもゆったりくつろげるスペースと壊れない頑丈さ。
大型猫専用の通販サイトで検索すれば、ラグドールにあったキャットタワーがありますよ。
ラグドールは毛が長いのでブラッシングはこまめにおこなう
ラグドールは毛が長いので毎日のブラッシングが欠かせません。
美しい毛並みを保つためには、1日1回ブラッシングすることを心がけましょう。
とくに、毛が大量に抜ける換毛期きは「朝と夜の1日2回」おこなうのが理想です。
ブラッシングをサボってしまうと、毛玉ができたり病気の原因になることもあります。
飼い主の義務として毎日おこなうように心がけましょう。
ストレスを溜めさせないことが何よりも大切
ラグドールに限らず、猫は環境の変化に敏感な生き物です。
そのなかでもラグドールは環境の変化に大きなストレスを感じます。
ラグドールは「帰巣本能」という「元の場所に戻る」という本能がとっても高いため、いつもと違う環境に弱いのです。
とくに、引っ越しやリフォームなどで住む環境が変わると大きなストレスを感じてしまいます。
対策として、
- 猫が落ち着く場所を作ってあげる
- スキンシップをとって安心してもらう
といった、猫がストレスを溜めないような工夫が必要です。
ラグドールが食べるフード選びは慎重におこなう
ラグドールは体が大きいぶん、食欲も旺盛です。
いつまでも綺麗で元気に過ごすためにも、フード選びには気をつかいましょう。
とくに仔猫のあいだは丈夫な体を作る大事な時期。
高カロリー&高たんぱく質な、栄養価が高いものを与える必要があります。
また、成猫になると運動量が減って肥満になりやすいので、肥満ケアのフードを選んでもいいでしょう。
ラグドールのごはん選びは年齢や体型に合ったものを選ぶことが大切ですよ。
ラグドールがかかりやすい病気を知っておこう
基本的に飼いやすいラグドールですが、病気には要注意。
愛猫がいつまでも健康でいられるよう、ラグドールがかかりやすい病気について知っておきましょう。
毛球症
毛球症(もうきゅうしょう)は、毛づくろいなどで体内に入った毛が毛玉となり、消化器官に様々な悪影響をあたえる病気です。
症状は嘔吐を繰り返す、食欲不振などがあり、重症化した場合は手術で腹部を切開する必要があります。
予防法はこまめなブラッシングや猫草を与えることです。
肥大型心筋症
心筋が厚くなって心臓を圧迫し、全身に十分な血液が送れなくなる病気です。
血流が悪くなることで血栓ができるため、場合によっては突然死することもあります。
肥大型心筋症は親兄弟からの遺伝がほとんどで、くわしい原因は解明されていません。
予防することがむずかしいので、日頃から猫を観察することが大切です。
あらわれる症状には
- 行動力の低下
- 呼吸の異常
- 食欲がなくなる
- 麻痺
などがあります。
初期症状がほとんどなく、発覚した頃には手遅れなケースが多いうえに、有効な治療法も見つかっていない厄介な病気です。
こればっかりは「定期的な健康診断が大切」というしかありません。
尿路結石
これは尿道に結石ができて、尿を正常に出せなくなる病気です。
ちなみに、病名や症状は結石が出来る場所によって変わります。
重症化すると尿毒症や腎臓病を発症する危険性がある病気です。
おもな原因は肥満や運動不足。
症状は血尿や頻尿、尿がにおうなどです。
尿路結石を予防するには日々の食事管理と水分補給がカギになります。
トイレチェックは毎日欠かさずおこなうようにしましょう。
慢性腎臓病
慢性腎臓病は、腎臓の働きが弱くなって体内の毒素を排出できなくなる病気です。
15歳以上の高齢猫では8割がこの病気を発症するといわれています。
症状は水を大量に飲む、食欲不振、嘔吐などですが、早期発見が難しく重症化してしまうケースが非常に多いです。
対策としては、日ごろから尿の量や匂いをチェックし、異変を感じたらすぐに診察を受けるようにしましょう。

猫を守るのは飼い主の責任ですので
ラグドールはぬいぐるみのように愛らしい猫!!愛情をたくさん注いであげよう
ラグドールの意味は「布製のぬいぐるみ」。
そして、その愛称の通り甘えん坊な猫です。
飼い主によくなつき従順なラグドールは、めちゃくちゃ可愛いですよ!
たっぷりの愛情で絆を深めて、ラグドールとの幸せな暮らしを楽しみましょうね。
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